「このまま続けていけるのかな…」
給料のことを考えるたびに、胸がぎゅっと苦しくなる。
でも園では言いにくくて、誰にも相談できなくて、ひとりで抱え込んでしまう。
そんなあなたにこそ知ってほしい、“今の悩みが少し軽くなる選択肢”があります。
無理をしなくても、働き方は変えられます。
給料の悩みは「やる気の問題」ではない

給料のことは、周りに相談するのも気が引けますよね。
ここではまず「あなたの悩みは、やる気がないからではない」という事実からそっと紐解いていきます。
「子どもが好きなのに給料で悩む自分」を責めてしまう
保育士さんは、基本的にまじめで優しい人が多いです。
だからこそ、「子どもが好き」という感情が自分の中で大切な軸になっています。
しかしその一方で、現実の生活はお金なしでは成り立たず、大切にしたい想いと給料の低さに悩むことは多くの保育士が経験している事なのです。
しかし、「こんなことで悩む私はダメなのかな…」、「保育士として失格なのかな…」と自分を責める必要はありません。
夢と現実で揺れ動くように、あなたの今抱えている悩みはあって当然の悩みなのです。
まじめな保育士ほど苦しくなりやすい現実
まじめな保育士さんほど仕事を抱え込みやすく、責任感で体力・気力をすり減らしてしまう傾向があります。
行事前の準備を丁寧に行い、子ども一人ひとりに細やかに寄り添い、職員間のフォローまで自然と引き受けてしまうといった行動は、本来評価されるべき「専門性」ですが、現場では“当たり前のこと”として扱われがちです。
その結果、「こんなに頑張っているのに給料は変わらない」、「もう限界だけど責任感で辞められない」という悪循環に陥ります。
まじめで、優しくて、仕事に向き合いすぎてしまう“良い人”だからこそ、苦しさを感じやすいのです。
保育士の給料が上がりにくい“仕組み”

給料が上がらないのは、自分の頑張りが足りないからだと思っていませんか?
実は、保育士の給与は“やる気”とは関係のない、業界特有の仕組みや構造によって左右されています。ここでは、その背景をやさしく解説していきます。
公立と私立の給与差
保育士の給与は「公立園」と「私立園」で大きく異なります。
公立園は地方自治体の公務員扱いとなり、自治体の給与テーブルに基いた安定した収入が保証されます。
一方で、私立園は法人ごとに財務状況も経営方針もバラバラであるため、給料や賞与の差が大きく、平均値で見ると私立のほうが低くなりやすい傾向があるのです。
また、公立園は給与が右肩上がりに上がりやすいのに対し、私立園は昇給幅がとても小さいことが一般的です。
同じ「保育士」という資格を持っていても、働く場所によって給料に大きな差があることがが「頑張っても給料が上がらない」と感じる大きな理由のひとつです。
園の財源と補助金の限界
私立園の財源の多くは「国や自治体からの補助金」と「保育料」です。
しかし、保育料は保護者の負担を減らすため年々下がっており、園が自由に使えるお金は限られています。
さらに補助金は用途が細かく決められているため、人件費へ大きく回せないケースも多いのです。
そのため、園側も本当はもっと給料を上げたいのに、財務的に厳しくて上げられないという現実があります。
人件費を増やすには採算が合わず、一人ひとりの給料は“現場の頑張り”ではなく“制度の制約”に左右されてしまうのです。
“やりがいで回されやすい”構造
保育業界は「やりがいがある仕事」というイメージが強くあります。
子どもの成長を間近で見られたり、ありがとうと言ってもらえたり、感情の充実度はとても高い職業です。
しかし、この“やりがい”によって、経営側も働く側も「やりがいがあるから頑張れる」という空気感を無意識に共有してしまいがちです。
その結果、“やりがい”を理由に給与の話をしづらい状況ができあがり、現場の負担は増えるのに待遇は変わらないというアンバランスな状態が起きやすくなります。
やりがいがあることと、正当な対価を受け取ることは別問題。
本来、どちらも大切にしていいのです。
プチコラム|今の園だけが「正解の働き方」ではない

保育士の経験は、園の中だけで評価されるものではありません。
子どもを安心させる声かけ、発達段階に合わせた関わり、保護者との調整といった保育園内では当たり前のスキルは、園の外では“専門スキル”として高く評価されます。
給料が上がらないのは、あなたの能力不足ではなく、ただ「評価されにくい場所にいるだけ」ということも。
今の環境がすべてではありません。
あなたの経験がもっと自然に輝ける場は、必ずあります。
保育士の経験を“もっと活かせる”働き方

保育園の働き方だけが、保育士のキャリアのすべてではありません。
ここでは、今の仕事を続けながらでも選べる「もうひとつの働き方」を紹介していきます。
今のお仕事に少しプラスするだけの“副業”という選択肢
「副業」というと大きな挑戦のように聞こえるかもしれませんが、保育士さんにとっては、意外にも小さく始められる働き方です。
例えばベビーシッター(訪問保育)の働き方では、土日の数時間だけスポット保育をしたり、平日の夕方に1〜2時間だけの依頼を受けるなど、今の生活リズムに合わせて自由に働くことができます。
副業としての保育は、園と違って書類や行事の準備がほとんどなく、“子どもと向き合う時間”そのものに集中できるのが大きな魅力です。
「園は辞めたくないけど、このままだと心が持たない…」という人にとって副業という選択肢を持つことは、心の安定を保てる働き方になるのです。
ベビーシッター(訪問保育)で“やりがい”と“やりたい”を叶えられる
ベビーシッターは、保育園とは違い「1対1」で子どもと深く関われる働き方です。
日々の保育ではなかなかできなかった丁寧な関わりや、子どもの興味に合わせた遊びの提供ができるため、保育士としてのやりがいを強く感じられる方がとても多いです。
また、保護者との距離も近く、直接「ありがとう」や「助かりました」と感謝される場面が多いため、達成感や自己肯定感が自然と高まりやすいのも特徴です。
「子どもともっと丁寧に向き合いたい」、「自分の感性を活かした保育がしたい」という思いを実現しやすいのが、訪問保育の魅力なのです。
保育士資格の“価値”は園の外に出ると上がる

保育士資格は、園の中だけで使える資格ではありません。
むしろ、園の外に出るとその専門性や経験が高く評価され、収入面でも働きやすさの面でも、大きく価値が上がります。
ここでは、その理由と強みをわかりやすくお伝えします。
ベビーシッター(訪問保育)は時給が上がりやすい?
ベビーシッターの報酬は、高めに設定しているところが多くあります。
それは、「保育士資格の安心感」と「1対1の責任の重さ」がしっかり評価されているためです。
保護者にとって“資格を持つ人に預けられる安心”は絶対的な価値で、資格の有無で依頼率が大きく変わることも珍しくありません。
そのため、園ではなかなか給料に反映されづらい経験が、シッターではそのまま収入に繋がることがあるのです。
これが“園の外に出ると価値が上がる”と言われる理由のひとつです。
1対1の関わりが得意な人の強みが活きる
日々の保育の中で、子ども一人ひとりに丁寧に寄り添うのが得意なタイプの保育士さんは、訪問保育や少人数保育で力を発揮しやすい特徴があります。
そのため、集団の流れが優先される保育園では、もどかしさを感じることもあるでしょう。
しかし、1対1のベビーシッター(訪問保育)では、子どもの「今」の気持ちや動きをじっくり見つめ、その子に合わせた遊びや関わりができます。
まじめで思いやりのある保育士さんの強みが、そのまま“求められるスキル”になるのです。
好き・得意(製作・音楽・運動など)がそのまま武器になる
保育士さんのなかには、「製作が好き」や「音楽やリトミックが得意」、「運動遊びが得意」など、それぞれ個性があります。
しかし、保育園ではどうしても集団保育の流れに合わせるため、自分の得意を活かしきれないことも多くなるでしょう。
そんなあなただけの個性は、園の外ではダイレクトに価値になります。
ベビーシッター(訪問保育)という働き方では子ども一人ひとりの保育に活かせますし、保育とは別にワークショップなどを個人で開くこともできるでしょう。
得意が仕事になる感覚は、保育園勤務では得られにくい、外の働き方ならではの魅力です。
ベビーシッターとしての働き方とは

ベビーシッターとひと口に言っても、働き方や報酬の仕組みはさまざまです。
登録型で気軽に始められる働き方から、自分のスキルを活かして単価を上げていく個人シッターまで、選択肢は幅広くあります。
登録型ベビーシッター
「まずは小さく始めたい」、「副業として挑戦してみたい」という保育士さんに向いているのが、登録型のベビーシッターサービスです。
登録型の場合、運営会社が保育依頼を紹介してくれるため、自分で営業したり料金を設定したりする必要がありません。
仕事内容は、子どもの見守り、遊び相手、送迎、寝かしつけなど、保育士として日頃から行っている内容が中心です。
気になる時給相場は、1時間あたり1,200〜2,000円前後が一般的。
保育士資格があると資格手当がつき、もう少し高く設定されていることも珍しくありません。
また、勤務地や時間帯を自分で選べるため、本業のシフトに合わせて無理なく働ける点も大きなメリットです。
個人のベビーシッター
慣れてきたら検討したいのが、個人で活動するベビーシッターです。
個人シッターは自らが営業をして保育依頼を獲得する代わりに、自分で料金を設定でき、内容も自由に決められるため、あなたの得意やスタイルをそのまま仕事に反映できます。
相場としては、1時間あたり2,000〜3,500円程度が一般的。
経験や専門性、提供する内容によっては4,000円以上の単価になるケースもあります。
また、継続契約や定期利用が増えると、収入が安定しやすいのも個人で活動するベビーシッターの特徴です。
あなたの保育観や人柄に合った働き方ができるため、やりがいと収入を両立しやすくなります。
保育園での働き方に迷いがあるあなたに

保育士として働く中で「給料が安い」と悩むのは、決してあなたの努力が足りないからではありません。
むしろ、まじめで優しく、子どもに誠実に向き合ってきたからこそ、現実とのギャップに苦しんでしまうのです。
でも、“仕組み”や“構造”によって給料の低さに悩んでしまう現実は変えられません。
あなたのように誠実に経験を積み重ねてきた人こそ、正当な評価を求めてもいい。
だからこそ“もう一つの選択肢”をもって柔軟に働くことで、あなたの心と保育の在り方を守っていきましょう。
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